はじめに
このブログは投資やサービスを推奨しているものではなく、解説を目的としています。
投資やサービスを促したり、特定のコインを推奨するものではありません。
日本証券業協会の自己責任原則も合わせてお読みください。
またまたよく耳にするワードですが、
web3.0とは一体なんのことをいうのでしょう。
3.0ということは…、2.0や1.0があるのかな?と考えてしまいますね♪
はい、もちろんあります。
では今回はweb1.0から3.0まで全て解説していきましょう。
web3.0とは、イギリス🇬🇧のコンピュータ科学者であるキャビンウッド氏が言い始めた新しいインターネットのあり方を指した言葉です。
それは初期のインターネット時代の良さと、今の便利な時代の良さが融合した世界だと言われています。
さらに、それぞれの時代に存在した問題点が克服できると期待されています。
まず「web」という言葉の意味を知っていますか。
そこから始めていきましょう。
1.webとは?
”World Wide Web”の略になります。
“web”とは、「蜘蛛の巣」を意味する英単語で、多数の文書が互いにリンクを介して複雑につながり合っている様子を蜘蛛の巣の網目状の構造になぞらえている。
インターネット上で標準的に用いられている文章の公開・閲覧システム。
文字や図表、画像、動画などを組み合わせた文書を配布することができる。
文書内の要素に別の文書を指し示す参照情報(ハイパーリンク)を埋め込むことができる「ハイパーテキスト(hypertext)」と呼ばれるシステムの一種である。
webという言葉自体の意味は理解できましたね。
ではweb1.0から順に解説していきましょう。
2.web1.0とは?
web1.0はインターネットの黎明期にあたる、1990年からおおよそ2004年までの時期をいいます。
1994年にアメリカでYahoo!とAmazonが誕生し、1995年にWindows95が発売されました。
インターネットプロバイダーの急増に伴う料金の低廉化により、インターネット普及へと拍車がかかったターニングポイントともいえるでしょう。
ホームページによる発信と、eメール、それを閲覧できるの一方向性なインターネットの世界をいうんだね。
画像よりもテキスト中心で、メールも文字数が限られていことを覚えているよ。
Yahoo!などのポータルサイトやGoogleなどの検索エンジンはWeb1.0を指します。
3.web2.0とは?
2000年を過ぎた頃から、ネット回線の高速化などによって、インターネットの常に接続されていることが一般的になりましたね。
2004年ごろにFacebookが登場し、日本でもほぼ同時期にMixiが登場、SNSが普及し始めました。
その後まもなく初iPhoneが世の中に登場し、スマホブームに火がつきました。
それにより、双方向のコミュニケーションが可能になりましね。
また、画像が手軽に送れるようになったり、動画のやり取りも当たり前になってきました。
SNSなどにより、ユーザーが相互に発信しあえるようになった、双方向性のインターネット世界をいいます。
2000年当初から20年経ったつい最近までの期間をweb2.0と呼んでいます。
このweb2.0の技術革新の期間で大きく成長をみせたのが、ビッグテック企業といわれるGAFAです。
GーGoogle
AーAmazon
FーFacebook
AーApple
2014年頃から現在に至るまで、このビッグテック企業は伸び続け、
2021年8月には東証1部全体の時価総額にGAFA4社だけで、総額7兆500億ドル(約770兆円)に達しており、日本企業全体の6兆8,600億ドル(約750兆円)を超過しました。
どうしてこんなにも大きく成長したんだろう。
その大きな要因は、web2.0時代のビジネスモデルにあるんだよ。。
GAFAはプラットフォーマーと言われており、広告を載せたい企業からのスポンサー料によって大きな利益をあげていました。
ただ広告を載せるだけではなく、インターネット上で情報を発信する人を使って効果的に広告をいつことで、大きな収益構造を作りあげていったのです。
例えば、Facebookは広告を載せたい企業からスポンサー料をとり、アプリやサイト内サービスに広告を載せます。
そのアプリやサイト内サービスを閲覧者、利用者に提供し、そこから出る収益が企業へいく形になります。
いかに個人のニーズにマッチしたスポット広告を掲載し、そのスポンサー売上に貢献するかという仕組みになっています。
仕組みとしては、Google、Amazon、Appleも同じ形になります。
Google(alphabet)はYouTubeがあるのでわかりやすいかと思います。
Amazonはアフェリエイターを使って宣伝を代行してもらい、Appleもデバイス上、アプリの広告を握っています。
つまり、ビックテックの広告ビジネスは、大きく見ると収益構造はかなり似ています。
web1.0とweb2.0は共に、特定の管理者がいる中央集権型の構造となっていますね。
中央集権型は、「特手の企業に個人情報の所有権がある」のが特徴でしたね。
サーバーを通じて個人情報を管理するので情報漏洩などの問題が出てきます。
げんに近年、ビックテックを巡ってある問題が起きています。
それが購入履歴、閲覧履歴などの、個人に関する情報の流出です。
個人のデータなどが一箇所に集中しているため、そこをハッキングされる、
プライバシーな内容が逸脱して不正利用されるなど、個人の情報が個人のものではないような状態になってきています。
このweb2.0のビジネスモデルには構造上の課題があり、
「中央集権」によって富が一ヶ所に集まる構図と、個人情報、プライバシーまでが利用される「搾取的」な構造が問題になってきています。
そんなビックテックに一石を投じる可能性のある技術が「ブロックチェーン」です。
ブロックチェーンについては詳しく解説していますのでそちらを読んでください♪
ここからはWeb3.0につながる話になっていきます。
4.web3.0とは?
ブロックチェーン時代といわれ、2018年〜
分散型であり、ユーザー同士でデータを交換し合う他方向性のインターネット時代です。
web3.0に欠かせない要素
①FT(Fungible Token)
②NFT(Non Fungible Token)
③DAO(Decentralized Autonomous Organization)
FTは「暗号資産をはじめとした代替可能なデジタルトークン」のことだよね。
NFTは「偽造不可な鑑定書・所有証明書付きの代替不可能なデジタルトークン」のことだね。
プロジェクトやサービスを進めていくためには、
・通貨
・コンテンツと所有物
・組織と意思決定
この三つが必要になります。
ブロックチェーンのよってできるようになったことは、インターネット上で書き換えが不可能なデータ、コピー不可能なデータを個人同士でも送れるようになったことです。
つまり、特定の管理者が存在せず、個人情報の所有権は各個人が持っています。
また、ブロックチェーンは記録を全て残せるため、もし不正が行われたとしても検証が可能です。
なので、お金をデータとして送り合ったとしても、安全を担保できるようになりました。
ではどうしてweb3.0が必要で広がっていくのでしょうか。
先駆けとして、2020年に「DeFi」が急速に発達しはじめたことが大きいといえます。
DeFiとは、「分散型金融」のことで、プロトコル(ネットワーク上につくられた決まりみたいなもの)によって、自動的に取引ができるようになりました。
例えば、自動販売機は飲み物を買うと、入れたお金は自動的に貯まっていきますね。
それと同じで、DeFiでも、利用者が支払った手数料は自動的に貯まっていき、なおかつ、その貯まったお金(収益)も人ではなく、プロトコルのシステムによって管理されています。
DeFiについては詳しく解説しているのでそちらをご覧ください。
次に組織運営の変化につてですが、ここはなかなか難しい問題ではないのかと私は思います。
web3.0での組織運営の変化とは?
web3.0では、「DAO(自律分散型組織)」とういものが出でてきています。
DAOはトップがいない、会社でいうと社長がいないという組織になります。
また、DAOでは、組織を早く事業拡大するためにトークン暗号資産を参加者に配布します。
ガバナンストークンともいいますが、これはWeb2.0では株式に近い役割で、資金調達の手段としても使われます。
株式とガバナンストークンの違いは、株式は主に役員人事の選出に使用するのに対し、
ガバナンストークンは何かを始める、何かをアップデートする、ハードフォークするなど、プロジェクトの重要な方針を決めるために投票権になっています。
もう少しわかりやすくいいますと、
DAO「自律分散組織」は、あるプロジェクトがあるときに、どのように推進していくか、どういう方向にいくべきかということを、
トークンを持っている人がトークンを使って「投票」という形で決めていく仕組みです。
トークンを持っていれば誰でも議決権をもち、意思決定の投票に参加することができます。
NFTを所有することで、オーナーの集合体DAOコミュニティに参加して、自分の貢献によってNFTやトークンの価値を上げたり、トークンをもらえたりすることができるんだよね。
NFTという株を所有して、プロジェクトコミュニティに参加し、プラットフォームの支配なく、自分たちで作り上げていくイメージかな。
また、トークンは売買もできるので、そこは株式も同じです。
DAOについても解説しているのでそちらをご覧ください♪
web3.0でのサービスの変化とは?
web3.0ではプラットフォームを介さずに、直接ユーザー同士でデータやお金のやり取りができるようになります。
分散型サービスというのは、プラットフォームやマーケットプレイスのような場所だけを提供しているようなものです。
web2.0との違いは、個人情報は自分で管理する点です。
web2.0のサービスは、ユーザー登録、ログイン文化です。
GAFAなどのサービスは本名、電話番号などを登録し、利用することが可能です。
また、金融機関や証券取引などは税金などが関係するため、どうしても本人確認書類を提出しなければなりません。
web3.0のサービスはweb2.0のサービスとは全く違います。
Open Seaというマーケットプレイスや、Uniswapなどの分散型暗号資産取引所では、メタマスクなどの個人ウォレットを接続するだけでサービスが利用できるよ。
web3.0では個人情報を管理する組織があるわけではないので、自分で自分の個人情報を管理するからだよ。
ですので、web2.0の時のような個人情報によるトラブルは起こりにくくなります。
しかし、この分散サービスは法整備が追いついていないため、この先はまだどのような形で個人情報を扱うようになるのかはわかりません。
web3.0でのプラットフォームの変化とは?
web2.0のプラットフォーム企業の多くは、システムや人員を多く抱えている傾向にあります。
一方、web3.0の企業は、ブロックチェーン技術によってサービスを無人化、自動化できます。
また、トークンの配布によって個人がつながっているため、人件費や給与といったコストが発生しません。
そして、大きく違ってくるものが手数料です。
web2.0のプラットフォームなど、例えばメルカリは販売手数料10%、ヤフオクは8.8%、ラクマは6%で、なかなか高いよね。。。
web3.0のプラットフォーム、例えばNFTのマーケットプレイス、Open Seaは2.5%の手数料で利用できるんだよ。
分散型サービスの方がコストがかからない分、手数料もかからないというふうになりますね。
web3.0の世界は、かなり個人の情報が守られた世界になっていきそうな予感がしますね。
ここ最近、色々なことを調べ、勉強を始めてみて私は感じたこがあります。
web3.0の世界は、特に日本ではまず認知されるまでに時間がかかるのではないかと思っています。
メタバースにNFT、DAO。
とても興味があり、NFTは購入のみですが参加しています。
日本でもできるだけ早く認知されることを楽しみにしています。
これからもweb3.0の進展を初心者ながらも皆さんに
お届けできたらと思います。
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