Cosmos(コスモス)とは?ブロックチェーン運用プロジェクト

ブロックチェーンプロジェクト

はじめに

このブログはコインやサービスを推奨しているものではなく、あくまで解説を目的としています。

特定のコインやサービスを推奨するものではありません。

日本証券業協会の自己責任原則も合わせてお読みください。


 

Cosmos(コスモス)とは、「Tendermint社」という団体によって立ち上げられた、ブロックチェーンを相互に運用させるためのプロジェクトになります。

1.Cosmos(コスモス)とは?

・Cosmos Network:ネットワークのこと

・Cosmos Hub:ブロックチェーンのこと

・Cosmos Atom:暗号資産(仮想通貨)のこと

・Cosmos SDK:独自ブロックチェーン開発キッドのこと

これらの総称を「 Cosmos(コスモス)」と言います。

①Cosmos Networkとは

Inter Blockchain Communication(IBC)という通信でできた通信網のことを指します。

この通信によって、異なるブロックチェーン同士で情報のやり取りができます。

②Cosmos Hubとは

IBC中心の中継(ハブ)になるためのブロックチェーンです。

2019年3月に稼働開始し、コードネーム(通称)としてGaia(ガイア)という名前がつけられています。

Cosmos Hubを特定して呼びたい場合は「Gaia」と呼んだ方が良いそうです。

このGaiaのネイティブトークン(内部通貨)が「Atom」となっています。

そしてこのGaiaは、Tendermintをコンセンサスアルゴリズムとしてつくられており、投票力分散アルゴリズムには、「Delegated Proof of Stake(DPoS)」を採用しています。

DPoSとは、Delegate(デリゲート)は「権限を委任する」、Proof(プルーフ)は「証明」、Stake(ステーク)は「関与」という意味です。

つまり、DPoSは日本語で言うと「委任型の関与の証明」といえます。

トークンの保有者に対して、トークンの保有量に応じた投票権を割り当て、その投票により取引の承認者を委任します。

Cosmos Hubは、Cosmos Net Workを便利にはしますが、必ず必要というわけではありません。

Cosmos Hubがなくなっても、Cosmos Networkは存続することができます。

③Cosmos Atomとは

Cosmos Hub(Gaia)ブロックチェーンのネイティブトークン(内部通貨)で、暗号資産(仮想通貨)になります。

Cosmos Atomがなくなってしまうと、Cosmos Hub(Gaia)は動かなくなってしまいます。

しかし、Cosmos Hubがなくなっても、Cosmos Networkは稼働するので、Cosmos Atomがなくなっても、Cosmos Networkは稼働します。

結果として、Cosmos AtomもCosmos Networkを便利にはしますが、必ず必要ではないということです。

Atomを持っていると、ブロックチェーンの設定項目を変更する提案に投票ができます。

これを「オンチェーンガバナンス」と言います。

④Cosmos SDKとは

「IBC」に対応した独自のブロックチェーンを開発するキットです。

“Software Development Kit(ソフトウェア・デベロップメント・キット)”です。

従来、イーサリアムではスマートコントラクトのプログラムを書いて、イーサリアムのブロックチェーンにアップロードするという形で分散型アプリを書いていました。

Cosmosでは、Cosmos SDKでブロックチェーンを作り、それがIBCに対応するという形になります。

そうすることによって、Cosmos Networkに接続するということです。

Cosmos SDKも、Cosmos Networkを便利にはしますが、必ず必要なわけではありません。

Cosmos SDKがなけでば、Cosmos Networkがなくなったり、Cosmosがなくな流ということはないのです。

2.Cosmos(コスモス)の歴史につて

Cosmosの歴史

2014年:Tendermintが開発される

Tendermintとは、コンセンサスアルゴリズムで、この「Tendermint」というコンセンサスアルゴリズムを使用することによって、ブロックチェーンが開発できるということです。

コンセンサスアルゴリズム:中央管理者のいないネットワークにおいて合意を取る方法

このTendermintのブロックチェーンと異なるブロックチェーン同士を繋げて、「中央集権型社会」とは逆の「分散型社会」を目指すことになります。

2016年:CosmosのWhite paperが発表される

と同時に、Interchain Foundation(ICF)、財団か組成されます。

Interchain Foundation(ICF)とは

ブロックチェーン間のインターオペラビリティ(相互運用性)の実現を目指すプロジェクトCosmosの開発や、Cosmosエコシステムの推進を担う非営利団体です。

2017年:ICFがICOを行う

ICO(イニシャル・コイン・オファリング)とは

Initial Coin Offering/新規仮想通貨(暗号資産)公開のこと。

資金調達したい企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達を行うこと。

2019年:Cosmos Hubがローンチ

資金調達から2年かかりましたが、無事ローンチされました。

Cosmos Hubとは

ゾーンと呼ばれる相互性のあるブロックチェーンの中央台帳として機能しています。

つまり分かりやすくいうと、Cosmos本体のブロックチェーンのことをさします。

2021年:Inter Blockchain Communication (IBC)機能が有効化

異なるブロックチェーン同士の機能が有効化されました。

3.Cosmos(コスモス)はなぜできたのか?

課題として、イーサリアムなどのプラットフォームでは、

スケーラビリティの問題に直面しやすい。

↓              ↓              ↓

多くの人々が利用するので、ガス代が高騰し、手数料が高くなったり、渋滞により処理が遅くなったりするという問題です。

ガス代…イーサリアムなどのブロックチェーンのおける手数料のこと

また、プラットフォームが集権化しやすくなってしまう。

[これらの解決策として]

従来のイーサリアムでは、「スマートコントラクトプラットフォーム」に分散型アプリを配置という方法だったのを、

Cosmosでは、分散型アプリがそれぞれ固有の「独自チェーン」を持ち、その独自チェーン同士が接続をするという方法にしました。

そうすることによって、一つのブロックチェーンにトランザクションが集中して渋滞するといったことを防ぐことができます。

トランザクション…ブロックチェーン上の取引記録のこと

 


 

Cosmos(コスモス)は私がした調べた中では、とても簡潔で分かりやすいプロジェクトでした♪

これからも色々なプロジェクトを調べて、勉強していきましょう!

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました