Near Protocolについてわかりやすく解説。初心者向け

ブロックチェーンプロジェクト

NEAR(NEAR Protocol)は、アメリカのサンフランシスコに拠点を置いています。

NEAR Inc.によるPoSブロックチェーンであり、高速な処理と安価な手数料を強みにしています。

そんなNEAR Protocolについてわかりやすく解説していきましょう。

NEAR Protocolとは?

Near Protocolとは、処理能力が高くて使い勝手が良い、

スマートコントラクトプラットフォームです。

スマートコントラクトプラットフォームといえばイーサリアムですが、そのイーサリアムの欠点や弱点を克服した上で、広く大勢に使われるようなプラットフォームを目指しています。

・稼働日:2020年4月22日(メインネットローチン)

・ネイティブトークン(内部通貨):NEAR

・コンセンサスアルゴリズム:PoS(プルーフ・オブ・ステーク)

・独自の特徴:シャーディリング、ブリッジ、カーボンニュートラル

NEAR Protocolはなぜできたのか?

スマートコントラクトプラットフォームの課題としては二つの大きな課題があります。

・スケーラビリティ問題

web3のアダプションが進むにつれて増大するトランザクションの処理が追いつかなくなっている。

・UXの問題(User Experience)

初心者を含め、多くのユーザーにとって現在のスマートコントラクトは使い方が難しい。

この2つの課題の改善をし、使い勝手の良いスマートコントラクトプラットフォームを作ろうとしているのです。

解決策①:スケーラビリティ問題の解決策

・シャーディング技術により多くのトランザクションを処理できるようにするということ

シャーディングとは…シャーディングという単語は、「破片」を意味する英単語シャード(shaed)に由来します。データベース分野では古くから使われてきた単語であり、データを複数のデータベースに分散して配置し、データベースの負荷を分散することを意味します。

解決策②:UXの問題

・設計を根本から見直し、幅広いユーザーが利用しやすいUX(User Experience)へ。

 NEAR Protocol独自の特徴とは?

シャーリング

・従来よりデータベースなどの負荷分散法として知られていました。

具体的に言いますと、データを細かい単位に分割して処理し、全体としては一つのデータベースであるように振る舞う処理のこと。

ブロックチェーン上におけるシャーリングは、トランザクションの処理を複数に分割し、最終的に集約する方法です。

NEAR Protocolでは、 2019年にNear Protocolシャーリング(Nightshard)という基本的な設計をまとめた論文が公開されています。

概要を簡単に解説しますと、このNightshard(ナイトシャード)というものがNEARにとっては1番重要になります。

ナイトシャードとは…

シャードチェーンという技術ではなくて、シャードチャンクという考えでやりますということになります。

NEARの場合は、ブロックの中に「チャンク」というものがいくつか入っており、ブロックの中身を複数に分割してシャーディングを行うというコンセプトです。

ですのでシャーディングをしているものがチェーンなのか、ブロックの中なのかでベクトルの違う考え方になります。

<なぜナイトシャードが良いのか?>

Beacon Chain(ビーコンチェーン)だと、シャードチェーンで処理されるデータの量が多くなればなるほど、結果的にBeacon Chainで処理で処理しなければいけないデータの量が増えます。

ですのでそれが将来的に一つの懸念材料になるのではないか、限界があるという課題として上がっています。

そこを解決するために、設計自体を変えてしまい、ブロックの中をチャンクで分けてしまおうということになりました。

そのほかにNEARでは、

「Dynamic Resharding(ダイナミックリシャーディング)」という技術もナイトシャードに加えて導入を目指している形になっています。

これは、ネットワークがリソース使用率に基づき、シャードを動的に分割・マージする機能です。

スケーラビリティ問題でネックになってくるトランザクションの量が、増えたり減ったりすることに対応させ、チャンクのようなシャーディングのやり方を動的に変えていくというようなことをしていきます。

これにより、のぼ無限にスケーラビリティを確保し、短期間の使用量の急増にも対応できるようにしていく。としています。

ブリッジ

NEARは早い段階からイーサリアムとのブリッジを作っています。

それを「Rainbow Bridge(レインボーブリッジ)」と言い、イーサリアムにある資産をNEARのチェーンに移せたり、逆にNEARにある資産をイーサリアムのチェーンに移すことができます。

また、イーサリアム上でスマートコントラクトを動かすために必要なエンジンみたいなものがあります。

そのエンジンをNEAR上で実際につくり、イーサリアムと同じような環境で動くスマートコントラクトの基盤であるエンジンを動かしています。(EVM互換)

そのことを「Aurora」と言い、先ほどのRainbou Bridge(レインボーブリッジ)とAurora(オーロラ)を組み合わせることで、より資産を自由にやる取りできるようにしようと目指しています。

EVM互換とは…Ethereum Virtual Machine(イーサリアムバーチャルマシン)。イーサリアム同じような環境でスマートコントラクトを動かせるかどうかということ。

NEARでは、Aurora(オーロラ)を使用することにより、EVM互換の環境で動かしことができるということです。

カーボンニュートラルに力を入れている

カーボンニュートラルとは…

「温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させること」を意味します。

CO2排出量を測定、削減、相殺することで、積極的に環境問題やサスティナビリティへの取り組みを進めています。

NEAR Protocolの今後とまとめ

Near Protocolの計画(Sharding)

Phase 0: Simple Nightshade

Phase 1:Chunk-Only Producers

Phase 2:Nightshade

Phase 3:Dynamic Resharding

2022年内にはフェーズ3まで実装を済ませる予定にしています。

NEAR Protocolは、シャーディングやブリッジを通してweb3.0時代を支えるスケーラブルでユーザーフレンドリーなスマートコントラクトプラットフォームを目指します。

※ここからは「COIN POST」引用

また、ステーブルコイン「USN」のリリースが準備段階であると囁かれています。

ステーブルコイン「USN」の開発は進行しているものの、現在のところはリリースに関する具体的なスケジュールは内部で共有されていないとのこと。

まだ公式な発表ではないようなので、これからもNEARの動向を追っていきましょう。

まだ確実な情報ではないですが、気になる方はCOIN POSTサイトをご覧ください。

「COIN POST」

NEAR Protocolについて解説しました。

ブロックチェーンについてや、web3.0についてなどを合わせて読むとわかりやすいと思います。

ブロックチェーン初心者向け

web3.0とは

なかなか量が多いですが、ゆっくり合わせて読むことで理解が深まります。

参考になれば幸いです。

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