FX初心者入門②わかりやすくリスクと対処法について解説

FX

まず初めに

このブログは投資や為替取引を推奨しているものではなく、解説を目的としています。

投資や取引を促したり、推奨するものではありません。

日本証券業協会の自己責任原則についてもご確認ください。


 

前回のFX初心者入門①では、FXとは?について解説しました。

FXを始める前に、「勝ちたい」「儲けたい」という気持ちはわかります。

ですが、そのような気持ちはできる限り持たない方が気が楽にFX取引に取り組めます。

もちろん最初FXを始めたいと思ったきっかけは「お金が欲しい」「FX取引で生計を立ててみたい」「興味があるから」など色々な理由があります。

どんなに勉強して、調べて挑んでも必ずします。

なので、やり始める前、または始めたばかりの今、その対処法やリスクについて学んでいきましょう。

1.FX取引におけるリスクとは?

①レバレッジリスク

レバレッジとは「テコの原理」のことで、預け入れた資金の何倍もの外貨を取引できる仕組みのことです。

日本のFX会社では、最大25倍までレバレッジをかけることができます。

(FX会社によって異なります)

レバレッジによって、小さい資金で大きな外貨を取引すれば、得られる利益は大きくなります。

しかし、注意しなければならないことがあります。

得られるのは「大きな利益」だけではなく、「大きな損失」もあるということです。

簡単にいえば、レバレッジ25倍で取引すると、利益も最大25倍になる可能性があるということです。

例えば、ドル円で

1ドル100円のレートの時に、100,000円取引するとします。

レバレッジ1倍、

つまりレバレッジをかけない場合、

100,000÷100円×1倍=1,000ドルになります。

なので、1,000ドルの取引ができます。

このとき、レートが101円になり、1円上がったとします。

1ドルあたりの利益は

101円ー100円=1

になりますね。

そうすると利益1円でレバレッジがかかっていないので、

1円×1,000ドル=1,000円の利益になります。

逆に99円になり、1円下がると

100円ー99円=ー1円

ー1円が1,000ドル分なので、ー1,000円になります。

これはレバレッジがかかっていない状態です。
次に最大の25倍のレバレッジをかけてみましょう。
ドル/円1ドル=100円、自己資金100,000円で取引
レバレッジ25倍
取引できる金額は
100,000÷100円×25倍=25,000ドル
このとき100円から101円になり、1円上がったとします。
101円ー100円=1円
先ほどと同じで利益は1円ですが、レバレッジが25倍なので、
1円×25,000ドル=25,000円
の利益になります。
逆に99円になり、1円下がると
100円ー99円=ー1円
レバレッジ25倍なので
ー1円×25,000ドル=ー25,000ドル
の損失になります。
ズーちゃん

レバレッジで大きな損失を出さないために、自分の資金量とレバレッジをかけたときの「利益」と「損失」のイメージをしてから取引をしようね。

キーくん

生活費を切り崩してまで、FXに資金を注ぎ込んではいけませんよ!。

FXをやり始めの頃は、レバレッジをかけないか、2〜3倍程度で取引をしましょう。

②為替変動リスク

FXに取引は為替レートの変動を利用して利益を出すことができます。

為替変動が自分の予想通りに動けば利益を得られますが、予想通りにいかなければ損失を出すことになります。

為替リスクを回避するために、対象通貨の経済動向を分析し、予想して取引を行いますが、必ずしも予想が当たるとは限りません。

というか、最初はほとんど当たりません。。。

そこで、為替変動で大きな損失を出さないために、「これ以上マイナスの方向に動いたら強制決済!」をするという、ストップロス注文の設定を必ずします。

ズーちゃん

ストップロス注文を入れておくことが、損失を最小限に抑えることになるんだね。

③金利変動リスク

FXでは、通貨ペア間の金利に違いがある場合、その差額を保有期間に応じて受け取ることができます。

それをスワップポイントと言います。

キーくん

日本円は低金利だから、日本円で金利の高い外国通貨を買うと、金利差のスワップポイントを毎日受け取ることができるんだ

しかし、経済的政治的な理由により、急に金利が変動すると、スワップポイントがマイナスに転じる可能性があります。

その場合、通貨ペアを保有し続けていると、スワップポイントを支払い続けることになります。

ズーちゃん

FXとは?で解説した、「逆に高金利通貨で低金利通貨を買うと、スワップポイントの支払いが発生する」っていう状態と同じだよね。

金利変動で大きな損失を出さないためには、金利が安定している通貨ペアを選びましょう。

低金利通貨が多いのは「先進国」。高金利通貨は新興国の通貨が多いので、政治経済情勢が安定していません。

そのため影響を受け、金利が安定しておらず変動しやすいのです。

キーくん

金利が高い通貨ほど、下落リスクも大きいということを知っておこう。

それでもより金利の高い通貨でスワップポイントを狙いたい場合、少ない額の取引から始めるか、複数の通貨に分散した方がリスクを抑えることができます。

先進国とは?主に経済が大きく発展している国々のことを言います。先進国と呼ばれる定義ではなく、経済や技術が発展しており、生活水準が高いと言われている国々の総称をいいます。
新興国とは?日欧米などの先進国に対し、現在の生活水準はまだ低いものの、高い成長性を秘めた国々のことを言います。新興国はエマージンカントリーとも呼ばれ、具体的には、中南米、東南アジア、中東、東欧などの国々を指します。

④流動性リスク

流動性とは為替市場の取引量のことです。

ズーちゃん

そっか!アメリカドルや日本円の先進国通貨は、取引量が多いから流動性が高いということだね。

キーくん

逆にタイバーツ🇹🇭やロシアルーブル🇷🇺などの新興国の通貨は、取引量が少ないから流動性が低くなるんだ。。

流動性が高いと売り買いの取引相手が見つかりやすいのです。

一方、流動性が低いと、買いたくても買えない、売りたくても売れない、というように、取引相手が見つかりにくくなります。

流動性リスクを避けるためには、流動性の高い通貨ペアを選びましょう。

⑤スリッページとは?

スリッページとは、相場が急激な変化を起こした際に、提示された価格通りに取引が成立せず、不利な価格で取引が成立してしまうことをいいます。

簡単にいうと「スリップする、すべる」と考えるとわかりやすいかもしれません。

例えば、1ドル=100円20戦で買うように成り行き注文したのに、実際には100円21銭で注文が成立してしまったとします。

こうした場合、1銭分不利な価格で取引をスタートすることになります。

このようにスリッページが生じると、利益が削られたり、余計な損失を被ったりする可能性があります。

スリッページを回避するためには、提示された価格通りに取引が成立する力、つまり、約定力のあるFX会社を利用するようにしましょう。

またFX会社によってはある一定のスリッページを超えたら「注文は成立させない」というように、スリッページの許容範囲を事前に設定できるので、思わぬスリッページを回避できます。

FX会社を選ぶ際には、「約定力のあるFX会社」

「スリッページの許容範囲を事前に設定することができるFX会社」にしましょう。

⑥システム障害

FX会社は通常、インターネットを通じて取引します。

オンライン取引全てに共通していますが、「停電や災害、通信障害などによってインターネットが繋がらない」

また、「FX会社のサーバーがダウンしてしまった場合」は取引ができなくなってしまいます。

システム障害により取引ができず、損失を出してしまう前に、ストップロス注文の設定をし、損失を最小限に抑えなくてはなりません。


今回はリスクとその対処法でしたがいかかでしたか♪
FXを始めたばかりの頃、ルールもわからず、手探りで取引を初めてしまいました。
取引し初めに、こんなにあるリスクや、FXとは何かということを勉強していたらもっと気が楽だったかもしれませんね。
ただ、FXはどんなに知識を入れても(知識は頭に入れたこと前提)、最後は心理戦です。
その心理戦に打ち勝つためにも基礎知識は完全にマスターしておいて損はないと思います。

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