はじめに
このブログは投資や為替取引を推奨するものではなく、解説を目的としています。
投資や取引を推奨するものではありません。
日本証券業協会の自己責任原則も合わせてお読みください。
前回の初心者入門⑤では、「pips」について解説しました。
「pips(ピップス)」とは、為替が変動する最小単位でしたね。
今回は「Lot(ロット)」について解説していきましょう♪
1.Lot(ロット)とは?
Lotは、通貨量の単位になります。
もともとは製造業の用語で、「生産・販売に最小単位」という意味で使用されていたものがFXでも用いられるようになりました。
FX取引では、Lotで注文数を決め、外貨を売り買いします。
1Lotあたりの取引数量はFX会社によって異なります。
1Lotが10,000通貨のFX会社もあれば、100,000通貨のFX会社もあります。
どうして1万通貨、10万通貨単位って数えないのかな。
そうだよね、どうしてわざわざ「Lot」にしなくちゃいけないのかな。
取引時の手間の省略や、注文時の桁数の多さによるミスの発生を未然に防ぐためです。
FX取引では、1万通貨単位などの、まとまった額の取引が行われる傾向にあります。
「Lot」という単位がなかった場合、注文時に1,000通貨や10,000通貨と、数字で入力しなければならなくなります。
そうすると、ゼロを一つ間違えただけで致命的なミスになってしまいます。
Lotを使えば、「0.1Lot」「1Lot」と、注文するときに桁数が減るので、ミスが起こるにくくなります。
2.1Lotはいくらになる?
1Lotがいくらになるかは、取引する通貨ペアによって異なります。
ドル円(USD/JPY)ならば、1Lotは1万ドルになります。
ユーロ円(EUR/JPY)なら、1Lotは1万ユーロになります。
また、日本円でいくらになるかは、その時点での為替レートによって変わります。
例えば
1ドル=100円
ドル円(USD/JPY)を1Lot注文したら
日本円で1Lot=100万円になります。
100円×10,000ドル(1Lot)=1,000,000円
この場合、レバレッジ25倍での運用になっているので、約4万円の証拠金が必要になります。
レバレッジは直接設定するのではなく、取引数量や担保となる保証金によって決まります。
取引する量が多いほど、為替レートの変動によって生じる利益や損失も大きくなります。
FX初心者は、できるだけ少量の取引ができるFX会社を選んだ方がいいと思います。
3.Lot数はどう決める?
適正なLot数を計算するには、用意できる資金の額や、レバレッジの倍数をもとに考えた方が良いのです。
取引可能なLot数=用意できる資金÷為替レート×レバレッジ
例えば
用意できる資金100,000円
為替レート1ドル=100円
レバレッジ5倍
100,000円÷100円×5=3,000円
つまり、3,000ドル、取引可能なLot数は0.3Lot
になります。
同じ資金と、為替レートでレバレッジを10倍にすると、
100,000円÷100円×10=10,000円
つまり、10,000ドル、取引可能なLot数は1Lot
になります。
このようにレバレッジを高めれば、取引可能なLot数も大きくなります。
しかし、FX取引初心者の方は、運用レバレッジをかけないか、最高でも3倍程度な出にし、リスクをできるだけ抑えましょう。
一般的に、実際の運用レバレッジを、3倍程度におさめておけば、証拠金不足になる可能性は低いとされています。
1Lotあたりの取引数量も、FX会社によって異なるので、そこも合わせてFX会社を選ぶ方が良いでしょう。
4.まとめ
・Lot=通貨量の単位である
・1Lotあたりの取引数量は、FX会社によって異なるので、できるだけ少量の取引からできるFX会社を選びましょう。
・取引可能なLot数
用意できる資金÷為替レート×レバレッジ
Lotとpips、どちらが難しかったですか♪
FX取引初心者には慣れない言葉や計算になりますが、
覚えていると大きな損失を回避できます。
取引を始める前にしっかり勉強していきましょう。
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