仮想通貨テザー(Tether/USTD)についてわかりやすく解説

仮想通貨(暗号資産)

まず初めに

このブログはコインを推奨しているものではなく、解説を目的としています。

投資や特定のコインを推奨するものではありません!

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今回は暗号資産(仮想通貨)、テザーコインについて、

またその中でもCoin Market Cap(コインマーケットキャップ)

2022年、2月、26日現在、時価総額3位のテザーコイン(Tether/USDT)のついて解説していきます。

テザーコイン(Tether/USDT)は現在も人気のあるステーブルコインです。

テザーコイン(Tether/USDT)は米ドルと1対1で価格を保持するように設計されていて、様々なブロックチェーン上にあり、過去数年で取引高と流動性が大幅に増加しました。

他のステーブルコインと同様に、ビットコイン他の暗号資産において急激な価格変動の影響を受けません。

また、ステーブルコインを利用することで追加のコストや暗号資産と法定通貨の交換による遅延がなくなります。

まずステーブルコインについて解説していきましょう♪

1.仮想通貨テザーコイン・ステーブルコインの定義とは?

ステーブルコインの定義

取引価格が安定することを企図して設計された暗号資産(仮想通貨)の一種です。

企図とは・・・目的を立て、その実現の手段を計画すること、企て。
ブロックチェーン技術を用いて、分散台帳に記録される数値であるブロックチェーン
・既存の金融システムに依存しない
・国境を越える転々流通性を持っている
・複数の国々に存在する暗号資産取引所に上場され、他の暗号資産や法定通貨の交換
 が可能という性格を合わせ持つもの
転々流通性・・・不特定多数の者への譲渡が繰り返される性質のこと
だそうです。
定義にすると難しく感じますね。。。
わかりやすく言いますと何かの資産を担保に、その価値の安定性を保っている通貨を指します。
ビットコインイーサリアムなどの代表される暗号資産はブロックチェーン上に発行されますね。
それによってセキュリティーや決済の速さなどの様々なメリットがありますが、
その一方でボラティリティが高いという課題が長期にわたって問題視されてきました。
ボラティリティが高い場合、決済手段や資産手段として機能せず、実用性が伴わないためです。
その課題に対し、ステーブルコインは暗号資産としてのメリットを持ちながらもボラティリティが低いという強みを持つことで従来の暗号資産の問題を解決しうる暗号資産であると言われています。

2.仮想通貨ステーブルコインの特徴とは?

ステーブルコインは一体どんな特徴を持っているのでしょうか。

ステーブルコインは暗号資産のセキュリティ面などに加え、安定した価格を保つことができるという特徴があります。

①安定した価格をもつ

先ほど解説したように、ステーブルコインは法定通貨や金、そしてビットコイン(BTC)などの従来の資産よりも安心して保有する手段となります。

ステーブルコインはブロックチェーン上に構築されるため取引が全て記録され、透明性が常に保たれています。

また、価格の安定性が保たれているため、ビットコイン(BTC)などの他の暗号資産ほどボラティリティを心配する必要がありません。

そのため安全な資産の保全手段として有用である可能性が高いと言われています。

②分散投資のポートフォリオの一つになる

ステーブルコインが安定した資産として扱うことができるようになることで、分散投資の選択肢の一つとなり得ます。

ポートフォリオ・・・金融資産の組み合わせのこと。

投資目的や運用期間など、自分のライフスタイルに合わせたマネープランに応じてポートフォリオを考えたりするときに、ステーブルコインも資産運用の中に入れることができるんだね。

自国の通貨と特定の通貨の為替レートを一定に保つことをペッグと言います。

ペッグとは、つまり他の通貨の価格に連動している通貨のことなんだ。

ステーブルコインは様々な種類が存在しており、それぞれ様々な法定通貨や資産をペッグしています。

そのため、目的や嗜好に合わせてステーブルコインを資産のポートフォリオに加えることが可能です。

3.仮想通貨ステーブルコインの種類は主に4種類

ステーブルコインには価値を担保する方法で複数の種類に分かれています。

①法定通貨担保型

2022年現在、市場に流通しているステーブルコインの大半が法定通貨担保型です。

法定通貨とは、世界各国が発行している米ドルや日本円、ユーロなど既存の通貨のことで、既存の法定通貨を担保にして発行されるステーブルコインを指します。

法定通貨担保型のステーブルコインを発行する企業や運営主体は、前提として、そのステーブルコインと同額の法定通貨を担保していることです。

ステーブルコインが無価値になるような事態になっても、同額の法定通貨があるため、それを担保にすることができ、通貨の信用が維持される仕組みとなっています。

法定通貨担保型には、テザー(Tether/USTD)TrueUSD(TUSD)USD Coin(USDC)などがあります。

いずれも米ドルを担保にしているステーブルコインなので、それぞれの暗号資産は1通貨あたり1ドルの価値となるように運営されています。

②暗号資産担保型

暗号資産担保型は、ビットコインやイーサリアム(ETH)等の暗号資産を担保にしています。

イーサリアムなどの代表的な暗号資産を担保にしているため、担保となる暗号資産の価値が失われない限りは信用を得ることができます。

しかし、担保にしている暗号資産のボラティリティが高いと、ステーブルコインとしての価格安定性を保ちにくくなるため、ステーブルコインの中であまり採用されません

暗号資産担保型の代表例としては、イーサリアムを担保とするステーブルコインのDAIがあげられます。

③商品担保型

商品担保型(コモディティ)型という金や原油などの商品に価値を連動する方法もあります。

価格の担保の仕組みは法定通貨などと同様に、ステーブルコインの価値の裏付け分の保有している必要があります。

商品担保型のステーブルコインではTether Gold(XAUT)やDigix Gold(DGX)などが該当します。

④無担保型(アルゴリズム型)

無担保型は独自のアルゴリズムをすようして価格を安定させる、価格の安定性を保つための担保がないステーブルコインです。

価格の安定性を保つためにトークン等を別途用意し、そのトークンの市場への供給量を調整することによって価格の安定性を保ちます。

トークンの供給量の調整では価格が高いときはトークンを増やし、価格が低い時はトークンをバーンする等調整することが多く、

一連の調整はスマートコントラクト等を使用して人の手を介さずに実施されます。

無担保型は、Terra(UST)などが存在します。


ステーブルコインについて詳しく解説しました♪

今回はテザーコイン(Tethr/USDT)に焦点を当てて解説していきますので、他のステーブルコインはまた別で解説しますね♪

これからは、Coin Market Cap(コインマーケットキャップ)

時価総額3位、テザーコイン(Tether/USDT)のついて解説していきましょう。

4.仮想通貨USDT(テザーコイン)とは?

USDTってよくみかけるけど、米ドルと何が違うの?

暗号資産の情報収集の際に「BTC/USDT」ってよく見かけるよね。

実は暗号資産「テザー(Tether)」のことで、実際に為替でいうUSDのような役割を果たしています。

テザー(Tether)とは、Tether Limited社が運営する米ドルに固定されたペッグ通貨です。

ペッグ通貨とは、他の通貨の価格に連動されている通貨のことで、1米ドル(USD)≒1USDTになるように固定されているんだよ。

これは発行したテザー(Tether)の量とTether Limited社が保有する米ドルの量を同じにすることで価値を保っています。

テザー(Tether)では、法的通貨にはない便利性・機能性を、ブロックチェーン技術を使うことで実現しようとしているのです。

5.テザー(Tether)の仕組みとは?

1USDT≒1米ドルを維持します。

1USDT≒1USDに固定する仕組みは、その発行過程にあります。

新規発行は、ユーザーがTether Limited社に米ドルを入金し、それと同量のTetherをLimited社が発行することのみで行われます。

こうして、市場に出回るテザー(Tether)の量とLimited社がプールしているドルの量を等しく保つことで、テザーと米ドルの価値を一定に保っているのです。

①テザー(Tether/USDT)のメリット

価格の変動がほとんどない

テザー(Tether)は米ドルと2%ほどの乖離が生じることがありますが、他の暗号資産(仮想通貨)に比べると価格の変動がほぼない通貨になります。

価格の変動がほぼないってことは、暴騰、暴落の不安定な相場では安心感が持てるよね。

基軸通貨として取引所で採用されている

特にアメリカに本拠地を置く取引所の多くはテザー(Theter/USDT)を基軸通貨として導入しています。

テザーと取引可能な通貨ペアを用意している取引所が多くあります。

市場全体が荒れても安定した利確先となる

1USDT=1USDに固定されていることから、たとえ相場が荒れたとしても価格が安定しているのです。

そのため暗号資産(仮想通貨)の逃げ口のような役割を果たす、安定した利確先として注目されています。

②テザー(Tether/USDT)のデメリット

カウンターパーティー・リスクが高い

カウンターパーティーとは、取引を行う相手側の事情で契約を完了できなくて、結果的にこちら側が被害を被ることだよ。

詳しく解説しますと、

テザーは安定した暗号資産ですが、価値を固定するために、Tether Limited社の強い中央集権のもと管理されていますね。

そうすると、Tether Limited社に全てがかかることになり、万が一不正が発覚したり、破綻したりした場合、一気に価値を失う可能性があります!

このようなリスクをカウンターパーティー・リスクといいます。

Tether Limited社の強い中央集権のもと管理されている

他の暗号資産と違ってテザーは価格を安定させるためにTether Limited社によって、非常に強い中央集権体制で管理されています。

可能性は低いですが、最悪の場合、Tether Limited社と共にテザーが消える可能性もあり得ます

中央集権だと悪い情報、ニュースが表に出にくく、周囲が気づいたときには破産間近という場合もあります。

5.仮想通貨テザー(Tether/USDT)の将来性

ペッグ通貨という役割をもつテザーにはどのような将来性があるのでしょうか♪

①マルチシグが実装されることで安全性が向上する

さて、マルチシグとは一体どんな装備??

簡単にいうと、暗号資産を送金するときに必要な秘密鍵を複数つけることだよ。その鍵を分割で管理してセキュリティを高めるのだ

普通のセキュリティ管理なら、パスワードは一つしかないが、

マルチシグが実装されると、複数のパスワードで守られるため、不正アクセスのリスクを回避することができます。

マルチシグの搭載でセキュリティが格段にアップすることは、大きなメリットになりますね。

例えば、三つ以上のパシワードを生成し、いずれか二つを使ってアクセスできるように設定したとします。

そうすると、万が一暗号資産が取引所から盗難されることがあっても、自分の暗号資産は取り返すことができるかもしれません。

ただし、マルチシグを実装するための設定の難解さや、誰に複数のパスワードを預けるかなどが、課題だといわれています。

②スマートコントラクトを実装し、安全で簡単な取引に

スマートコントラクトは、ブロックチェーンの解説のときに説明聞いたから覚えているよ。自動で契約できる技術だよね!

スマートコントラクトが実装されると、ブロックチェーン上に取引を改ざんできないような状態で書き込み、その契約を証明するというシステムになります。

現在の取引では、売り手と買い手だけでなく、第三者の仲介が入り、第三者に仲介手数料を支払うことになります。

スマートコントラクトを実装することで、仲介者が入らずに取引できれば、仲介手数料は不要になりますね。

さらに、人の手で作業によるヒューマンエラーが起こらなくなるなど、安全で簡単な取引が実現できるといわれています。

ヒューマンエラーとは?「人為的に生じた事故や不注意のこと」「意図しな結果を生じさせるもの」

仮想通貨テザー(Tether/USDT)についてわかりやすく解説のまとめ

USTD、ステーブルコインテザーについて解説しました。

こうやって解説すると、なかなか難しいですよね。

しかし、コインの概要や、どうやってできて、どういう風に使用されているかを把握するだけでも、これから知識として生きてくると思います♪

「仮想通貨」「ビットコイン」「アルトコイン」についても合わせて勉強すると理解が深まります。

『仮想通貨とは?わかりやすく解説』

『ビットコインの仕組みとは?わかりやすく解説』

『アルトコインとは?わかりやすく解説』


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