まず初めに
このブログはコインを推奨しているものではなく、解説を目的としています。
投資や特定のコインを推奨するものではありません!
日本証券業協会の自己責任原則も合わせてご覧ください。
今回はビットコイン(BTC)についで、CoinMarketCap(コインマーケットキャップ)
時価総額2位、アルトコイン代表、イーサリアム(ethereum/ETH)について解説していきます。
コインマーケットキャップってなに??
暗号資産の時価総額や、上場している取引所などが見られる暗号資産相場サイトだよ。
CoinMarketCapはあらゆるコインの情報をまとめてくれている、世界最大級の暗号資産サイトと考えるとわかりやすいでしょう。
ではイーサリアムについて解説していきましょう。
1.イーサリアム(ETH)とは?
イーサリアムとは、暗号資産のうちアルトコインに分類される通貨の一つです。
アルトコインは、ビットコインを除く暗号資産全てを指します。
アルトコインについては、解説していますのでそちらをご覧ください。
このアルトコインの中でもイーサリアムは、リップル(XRP)などと並んで知名度が高い通貨の一つです。
イーサリアムの時価総額は2022年2月時点においては、約41兆円となっており、時価総額ランキングにおいては、ビットコインに次いで2位となっています。
また国内外問わず、多くの暗号資産取引所がイーサリアムの取り扱いを行なっているのも、人気を集める理由の一つと言えるでしょう。
イーサリアムは、スマートコントラクト機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームです。イーサリアムでアプリを作れると考えてください。
スマートコントラクトとは??
スマートコントラクトについては後ほど解説しますね。
イーサリアム上で使われる通貨はEther(イーサ)といい、
イーサリアムを利用する際にかかる手数料をGas(ガス)と呼びます。
ビットコインよりも複雑な取引や契約が行えるようになっています。
2.仮想通貨イーサリアム(ETH)の主な特徴は?
①契約を自動で執行できる
イーサリアムは、ビットコインと同様にブロックチェーン技術をもとにしている暗号資産(仮想通貨)です。
ブロックチェーンについては解説しましたね。
ブロックチェーン技術は、第三者による改ざんが不可能で、不正がしにくいという側面を持ちます
。ブロックチェーン技術のもとでは、取引履歴をさかのぼって偽造したり、改ざんしたりすることができません。
このブロックチェーン技術に加えて、イーサリアムは「スマートコントラクト」という技術を利用しており、契約を自動で執行することができます。
ブロックチェーン上であらかじめ決められた条件を満たすと、契約(取引)が自動的に執行される仕組みのことです。
【簡単な例】
「AさんがBさんに5ETHを送金したら、BさんはAさんに〇〇というファイルを渡す」といった”契約”を、あらかじめブロックチェーン上に書き込み、それに従って処理を実行するというものであります。
これにより、イーサリアムのブロックチェーン上では単純なデータの記録だけではなく、データを使った複雑な処理が可能になっています。
・イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトとは?
スマートコントラクトとは、送金情報だけでなく、さまざまな情報を追加して記録できる機能のことです。
ブロックチェーン上で契約をプログラム化できるのが、大きな利点となっています。
通常、契約には第三者が介在し、お互いの信頼がないと成立しません。
しかし、イーサリアムのスマートコントラクトを使うと、第三者不在で自動的の契約をプログラム化できるのです。
中央機関を介さずに契約内容を自動執行できる点が、イーサリアムの大きな特徴です。
ビットコインの場合、ブロックチェーンですべての取引記録を管理していますが、
イーサリアムは取引を行うと同時に、契約内容まで管理することができるのです。
イーサリアムのスマートコントラクトが応用できる場面は多く考えられていますが、
例えば不動産の登記なども考えられます。
不動産の登記は専門的な知識が必要になり、必要な書類なども複雑になっている現状があります。
そこでスマートコントラクトを活用し、面倒な手続きを自動化することでコスト削減をしようという動きがあるのです。
このようにスマートコントラクトは、契約を簡素化したい不動産業界や保険業界での活用が期待されています。
そのほかにわかりやすい例として、自動販売機があります。
利用者が決められた額のお金を入れることで、自動的に売買契約が成立するスマートコントラクトの一種といえます。
②イーサリアム(ETH)トークン発行機能
イーサリアムはオリジナルの暗号資産(トークンと呼ばれる)を簡単に発行できる仕組みを持っています。
特にICOやIEOといった資金調達手段において、企業や組織が簡単に暗号資産(トークン)を発行するためのプラットフォームとしてイーサリアムは活用されています。
イーサリアム上で発行されたトークンは
ERC〇〇トークンと呼ばれます。
・ERC-〇〇トークンとは?
イーサリアムを調べていると、トークンによって「ERC20」だったり「ERC721」だったり色々な「ERC〇〇」があるのに気付きます。
このERCというのは、イーサリアムをベースにして作られたトークンの「使用」を表す言葉です。
Ethereum Request For Commentsの略称です♪
ERCの正式名称であるEthereum Request For Commentsの、
「Request For Comments」とは、インターネットの技術仕様を指します。
インターネットは全世界で利用できるものですので、イーサリアムに対して「こういうふうにした方がいい」など提案ができます。
イーサリアムの技術仕様に関する議論をし、決まった仕様(規格)のことをERCと呼ぶようになったそうです。
イーサリアムのトークンの中でも、最もポピュラーな仕様となるのが「ERC-20」トークンです。
イーサリアムの20番目に通った規格のことを言います♪
このERC-20がICOやIEOといった資金調達手段に使われているプラットフォームになります。
ほとんどのトークンがイーサリアム上で発行されています。
Utility Token(ユーティリティトークン)
・Security Token(セキュリティトークン)
・Governance Token(ガバナンストークン)
・Stable Coin(ステーブルコイン)
・Non-Fungible Token(ノン・ファンジブルトークン)
それぞれの固有の機能だったり、仕組みがあったりするので非常に面白いものにはなっています。また深堀シリーズで解説していきますね。
次にメジャーな仕様となるのが「ERC-721」トークンです。
ERC-721は、NFTを発行するための共通規格になります。
NFTとは「Non-Fungible Token」の略で、日本語にすると「非代替性トークン」となります。
替えが効かないという意味になります。
ERC-20トークンは誰が持っていても同じものですが、ERC-721トークンは同じではないですよ!ということです。
つまり、ERC-721で発行されるトークンには、識別子(deedID)といってトークンにIDが付与されています。そのトークンを誰が持っているか明確になっています。
NFTについてはまた詳しく解説します♪
③DAppsプラットホーム
イーサリアムは、ブロックチェーンを活用した分散型アプリケーション(=DApps)を開発するプラットフォームとしても利用されています。
DApps(ダップス)とは「Decentralized Applications」の略称です。
ブロックチェーン上でスマートコントラクトを利用することで実現できるアプリケーションで、現在数多くの分野でDAppsが開発されています。
・DAppsとパソコンやスマートフォンのアプリと何が違うの?
1.耐久性:スマートコントラクトをベースとしているのでブロックチェーンに履歴やデータを記録しつつ、分散管理によって常に稼働し続けられます。
2.透明性:誰もがコードを検査可能で、操作ログがブロックチェーンに永久に保存されます。
3.検閲耐性:中央集権的な管理者なしでDAppsと通信が可能です。また、パソコンやスマートフォンのアップデートは勝手に行われますよね。
しかし、DAppsはユーザーの合意形成がないとアップデートすることができません。
といった内容が挙げられます。
通常のアプリでは、システムの異常やメンテナンスによって稼働しない時間があったり、開発状況が不透明であったりするといった点が異なります。
3.イーサリアム(ETH)とビットコイン(BTC)の違いは?
①用途の違い
1つ目が「用途の違い」です。
ビットコインは、決済用暗号資産や価値の保存媒体として知られている一方で、イーサリアムは開発としてのプラットフォームとして知られています。
イーサリアムは、誰もが使用できるような、多くの通貨やサービスの基盤となることを目的としているのです。
②運用開始時期の違い
二つ目が「運用開始時期の違い」です。
ビットコインの運用開始時期が2009年なのに対して、イーサリアムの運用開始時期は2014年です。
ビットコインが5年も早く誕生したことになります。
ビットコインの考案者は、サトシ・ナカモトという匿名の人物であると知られていますね。
一方、イーサリアムの考案者はVitalik Buterin(ヴィタリック・ブリテン))いうロシア系カナダ人のプログラマーです。
③ブロック生成時間の違い
3つ目が「ブロック生成時間の違い」です。
ビットコインのブロック生成時間が平均して10分程度なのに対して、イーサリアムは約15秒程度と短くなっています。
イーサリアム独自のマイニング方法を採用することで、セキュリティを高めつつ、ブロック生成時間が短いと、送金時間が短いなど、ユーザーの便利性が向上します。
ブロックとは、ビットコインなどの暗号資産を送付する際のトランザクション(取引情報)を集めて格納したものです。
暗号資産によってこのブロックのサイズは異なります。
このブロックをつくっていくことをブロック生成といいます。
4.イーサリアム創業者、ヴィタリック・ブテリンとは?
Vitalik Buterin (ヴィタリック・ブテリン)は、ブロックチェーンプラットフォーム「Ethereum」を考案した人物です。
1994年生まれ、ロシア系カナダ人のプログラマ、起業家。
2013年にイーサリアムの原型となる構造を作り上げ、以降イーサリアムの開発及び、運営に携わっています。
2017年にブルームバーグ社の「世界に一番影響力を与えた人物」50人のうちの一人に選ばれています。
2018年にはフォーブス誌の『アンダー30」にも選ばれています♪
イーサリアム(ETH)についてわかりやすく解説のまとめ
イーサリアムとはコインであり、プラットフォームであるということがわかったと思います。
他にも「ビットコイン」「アルトコイン」について一緒に勉強しておくとより一層理解が深まります。
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