はじめに
このブログはコインやサービスを推奨するものではなく、あくまでも解説を目的としています。
投資やサービスを促したり、特定のコインを推奨するものではありません。
日本証券業協会の自己責任原則も合わせてお読みください。
シンボル(XYM)の誕生一周年ということで
ネム(NEM)/シンボル(XYM)について解説していきます。
1.仮想通貨NEMとは?
・稼働日:2013年3月
・プラットフォーム:NEM(NIS1)
・内部通貨:ZEM(ゼム)→手数料を支払うことでさまざまな機能が使えます。
・ブロックチェーンの種類:パブリックブロックチェーン
・コンセンサスアルゴリズム:Proof of Importance(Pol)
他の仕組みにはないNEM固有の仕組みになっています。
仮想通貨NEMができた背景
課題として、今世界にあるブロックチェーンをみていると、現在は誰でもが使うことのできるブロックチェーンが出てきており、進化しています。
しかし、ネム・シンボルができた当初は、
トークンを発行するとかの基本的な機能ですら、簡単に使えるブロックチェーンというのはあんまりありませんでした。
イーサリアムなどのブロックチェーンは当時からありましたが、プログラミングができる人しか扱うことができなかった、
もしくは、色々な事業者が使いやすくするようなサービスを提供してくれているので、それを使用する形になっていました。
そこで「誰でも使えるようなプラットフォームを開発しよう」ということでNEMの課題であり、解決策になります。
2.仮想通貨XYMとは?
シンボル(XYM)は、ネム(NEM)のバージョン2として、アップデートと並行してリリースされたブロックチェーンです。
・稼働日:2021年3月
・プラットホーム:symbol
・内部通貨:XYM(ジム)→手数料を支払うことで色々な機能が使えます。
・ブロックチェーンの種類:ハイブリッドブロックチェーン
・コンセンサスアルゴリズム:Proof of Stake+(PoS+)
ここで、「なぜネム(NEM)からシンボル(XYM)にバージョンアップしたのか?」
を解説していきます。
仮想通貨XYMができた背景
人大きな課題がNEMにはあり、Proof of Importance(Pol)という仕組みが、
負荷がかかり、これ以上は発展することが難しくなる可能性があったというわけです。
そこで改善策として、Proof of Importanceの強みを残しつつも、
弱点である負荷がかかりすぎてボトルネックとなる弱点を解消した新たな仕組みを作ることにしました。
その新しい仕組みを土台としたブロックチェーンを新たに作ることで改善をしようと出来たのがシンボル( XYM)であるというわけです。
PolとPoS+の違いとは?
古いほうのネム(NEM)で使われている、Proof of Importance(Pol)の中でスコアというものが全てのユーザーに割り振られています。
スコアの得点が高い人ほど、権限が強く報酬も得やすいという仕組みになっています。
このスコアを上げるには…
ステーキング量を増やす、つまり自分の持っているトークンをロックしてかけるということをします。
また、スコアが高い他の人と取引をすることでスコアが上がっていきます。
ここでいう取引とは、ブロックチェーンの中でトークンの送受信をしてあげるといった
トランザクションを送ることでスコアを上げることが出来ます。
Proof of Stake +(PoS+)でスコアを上げるには、
同じく、ステーキング量を増やす。←(Polと同じ)
一方、スコアが高い人と取引するという基準ではなく、
「たくさん使用して、多くの手数料を支払う」ということをすればするほど
スコアが上がっていきます。
Proof of Importance(Pol)のもともとの発想としては、
色々な人が使えば使うほどスコアが高くなっていくというものを目的としたものなので
Proof of Stake +(PoS+)は、この目的は維持したまま、
「負荷、ボトルネックの弱点」を解消したような仕組みになっています。
まとめとして
一番大きく違うことは、PolとPoS+の違いです。
Proof of Stake+をシンボルが採用したことで、負荷がなくなり、
発展しやすくなったということです。
また、シンボルはネムのアップデート版ですので、PoS+に変わった以外にも、
色々な便利な機能が付け足されています。
その色々な便利な機能というものが、
「使いやすさ」を保ったまま使えるようになっています。
3.仮想通貨XYMは何がすごいのか?
簡単に一言でいうと他のブロックチェーンと比べて、
「扱いが簡単」であることです。
イーサリアムのブロックチェーン機能を使う場合
↓ ↓ ↓
プログラミングをしないといけない使用になっています。
全ての人がプログラミングをできるというわけではないので、
とある事業者がイーサリアムの機能を使いやすいようしたサービスを提供しているといった形になっています。
XYMのブロックチェーンを使う場合
↓ ↓ ↓
もともとがプログラミングをするという機能がない使用になっていて、
使いやすくなっています。
ですので、「できるかできないか」ということに違いはないが、
「簡単に使えるかどうか」という点で他のブロックチェーンとは大きな違いがあります。
4.仮想通貨XYMで何ができるか?
どのブロックチェーンでできるようなことを
「簡単に開発できる」というところです。
例えば、「トレーサビリティ(追跡可能性)」と呼ばれるブロックチェーンを使って
改ざんを不可能にした状態でデータを追跡するとかといったようなことも
NEM/symbolを使うと簡単の実装することが出来ます。
5.仮想通貨XYMの今後は?
ネムはシンボルというアップデートが出た後も、
このまま使いやすいブロックチェーンとして存続するという方向です。
シンボルはProof of Pos+(PoS+)を採用し、
発展しやすくなった仕組みになっています。
企業向けのユースケースとして発展し、使われていくのではないかと予想されています。
いかがでしたでしょうか♪
今回は一周年を記念して、symbol/XYMがどういうものなのか解説してみました。
みなさんの参考になれば幸いです。
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